私たち東海電子のはじまりは、1979年に遡ります。杉本一成氏(現会長)が、静岡県富士市で電子機器の基板実装・組み立て事業を行うために設立されました。
始めは手でハンダづけ、ケースのネジも手で締める等の組立作業をしていましたが、時代とともに基板実装機器を導入するなど機械化を進めながら、約20年、電子機器メーカーからの製造工程や製品管理業務請負業務を続けていました。
1980年代中頃から円高が進むと、電子機器メーカーの海外(東南アジア等)シフトが一気に進みました。構造的に受託業務が減るなか、バブル崩壊も相まって、1990年代以降は年商2000万の町工場による製造受託業の先行きはとても不透明なものとなりました。
転機は2000年。下請け業からの脱却を目指し、東京都東大和市に、自社開発を行う「システム開発事業本部」を設立。
何も創れなかったら事業は存続できないのではないか?後には戻れないという不安もありましたが、自分たちにも何か創れるのではないか?そんな予感と期待もありました。
時は2000年代初頭、PCが普及し、インターネットや携帯電話を使ったビジネスが当たり前になりはじめた頃でした。
1990年代後半から2000年にかけて、実は日本の飲酒運転事故死者はピークにありました。1999年11月、社会に衝撃を与える飲酒運転事故が起きました。その痛ましい飲酒運転事故は連日報道され、お酒に甘い社会の空気も一変し社会問題化しました。
この事件の加害者は、トラック会社の社員ドライバーでした。
当時の代表(現会長)は、一連の報道を目の当たりし、ある日「なぜ、企業が社員の飲酒運転を防げなかったのか?」と疑問を持ちました。社員を管理できるアルコール検知器が必要ではないか? そういうものはないのか?
当時、小型のアルコールチェッカーがいくつかあったようです。しかし、企業が管理するタイプの製品は市場に無いように見えたため、「だったら創ろう」と考え、開発したのが「業務用アルコール測定システム」でした。
わたしたちは、始めてつくった自社製品を、「プロドライバー・プロ事業者に使って頂きたい」との思いを込めてALC-PROと名付けました。
開発を終え、はじめての自社製品を世に送り出すことが出来たのは、2003年8月21日のことでした。
カメラを使用し、PCに接続し、社員データとして管理するという業務用アルコール測定システムというコンセプトが、バス、タクシー、トラック会社に受け入れられ、わたしたちの「飲酒運転をゼロに」という長い旅がこの日から始まることになったのです。
東京営業所(立川) を品川区西五反田へ移転。仙台営業所 和泉区から青葉区へ移転。
広島営業所 西区から東区へ移転。
東京事業所を立川市曙町に移転。
東京営業所を五反田から東京事業所(千代田区神田)へ移転。
東京事業所(神田)を閉鎖、立川事業所へ併合。
(株)東海電子ホールディングスが、東海電子製品をベトナムで販売するため子会社
ALC-PRO Vietnamをハノイ市に設立。